松南SSH

 
                       

                                                                                      

最新の松南SSH日記

アドバンストサイエンス研修

2020年12月17日 07時11分
高大連携事業

 12月15日、16日の2日間、理数科1年生がアドバンストサイエンス研修を行いました。愛媛県が抱える諸問題を解決するための先進的な研究施設を巡り、普段の授業や生活の中では学べない、専門的な講義と施設見学を通して、課題研究活動や進路探究活動に向けての意欲を高めました。
 1日目は、南予地域の水産研究センターとみかん研究所を訪れ、水産業や農業が抱える課題やその解決に向けてどのような取組が行われているかを学んだあと、愛媛県薬剤師会宇和島支部所属の薬剤師で、災害医療の問題について専門的に取り組まれている森正一様から、今後発生が予想される南海トラフ地震への医療的な備えと人財(人は宝)の確保についてご講演していただきました。
 2日目は、東予地方の総合科学博物館で本校がSSHの第1期に指定を受ける際に尽力された丸尾秀樹学芸課長の松山南校生へのSSH事業に対する取り組み方について、ご講演いただいたあと愛媛の生んだ天才化学者小川正孝の悲運な生涯についての講義を学芸員の久松洋二様にしていただきました。愛媛にゆかりのある偉人と言えば、「正岡子規」や「夏目漱石」を思い浮かべる人も多いと思いますが、彼らに勝るとも劣らない天才化学者「小川正孝」の生涯と新元素発見をめぐる歴史は、非常に面白く生徒たちも身体を前のめりにして聴き入っていました。昼からは、紙産業技術センターで愛媛の誇る紙産業の発展について、先進的な研究内容を交えた講義のあと、1台数千万円する機器を実際に触らせていただくなどして、施設見学を行いました。
 この2日間で、水産業、農業、医療、理学、工学の分野について、愛媛県が抱える諸問題とその解決のために行われている研究やその仕事に携わる人の苦労を学ぶことができました。その中で、どの分野でも言われていたことがあります。それは、「付加価値」です。これから地方が、日本が世界の中で生き残っていくためには、「付加価値」をどのように付けていくのかが重要であると感じました。これは、人も同じです。自分の付加価値をどこに見いだし、どのように伸ばすのか。今回の研修やこれからの高校生活の中で様々なことに積極的にチャレンジすることで、自分の付加価値を伸ばしていってほしいと思います。

           

松山南高SSH事業について

 高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組や、創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施するため、文部科学省は「スーパーサイエンスハイスクール(SSH」を指定しています。本校は、SSH事業がスタートした平成14年度から、6期22年連続して指定を受け、研究実践に取り組んでいます。5期にわたる指定が必要な先導Ⅱ期には、全国で2校が指定(SSH校は218校)を受けています。研究開発課題をSociety5.0の実現に向けた未来創造型科学技術人材の育成-STEAM教育とデータサイエンスの推進-」とし、リーディング校として取り組んでまいります
 日々の活動の様子(松南SSH日記)はこちら になります。生徒は一人一台端末等の活用で、研究活動を推進しています。なお、松南SSH英語版ホームページは、日本語ページの英訳ではなく、参加した生徒が考えたことや思ったことを掲載することとし、生徒が更新(記事を作成した生徒名を末尾に記載)しています。