お知らせ

《松山南SSH事業 海外研修・国際性育成・国際共同研究

 海外の高校生または海外出身の研究者との交流や、英語による研究発表および質疑応答を通して、コミュニケーション能力及び国際性、多様な人と協働する能力を身に付け、将来、科学的分野で世界と地域の持続的な発展に貢献できるグローバルリーダーとなることを目指す生徒を育成する。

◆令和元年度 松南SSH国際性育成事業(実施報告)
 令和元年度は下記の計画に従って国際性育成事業を進めていく。
① SSH台湾科学交流研修 5/15~5/18
② Presentation Meeting in Taiwan 5/12~5/14
 (アジア3か国の高校生による科学研究発表会に本校理数科3年5名が参加)
③トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」によるコネチカット大学留学
(本校SSH1期生が勤務する大学)7/5~8/19(41日間)
④ 2019Asia-Pacific Forum for Science Talented 7/6~7/11
 (アジア16か国の生徒が集まり共同研究を行う科学才能フォーラム)日本から参加する6名に本校理数科2年生1名が選抜 

⑤ SSHアメリカ海外研修(本校SSH1期生が勤務するアメリカコネチカット大学での研修)10/28~11/2
⑥ 英語プレゼン研究発表会(愛媛大学)1/30


① 台湾科学交流研修

対象 理数科2年生38名
日時 令和元年年5 月15 日(水)~18日(土)
場所 台北市立建国高級中学・桃園市立武陵高級中学
【活動内容】
 台北市立建国高級中学を訪問し、お互いの課題研究の研究発表や交流活動、授業参加などを行う。プレゼンテーションを使用して、両校ともに英語による研究発表を行った後、質疑応答を行う。司会進行は各校生徒が行う。また、本校生徒が建国高級中学の授業に参加することで一層の交流を図る。さらに、桃園市立武陵高級中学にて英語による研究発表や授業参加、交流活動を行う。 
 また、台北市立建国高級中学と互いの課題研究発表や授業参加で科学交流を図ってきたが、今回の訪問を機会に、共同研究を開始することについて、両校が話し合い、この度、共同研究を開始することにした。

台北市立建国高級中学(台北市)(平成30年度に松山南高校と姉妹校提携)今回で建国高級中学訪問は9回目

台北市立建国高級中学における交流及び研究発表等の様子

 
 
 
 授業参加のようす

台北市立建国高級中学の生徒との交流の様子(放課後、台北市内にて)
 



桃園市立武陵高級中学(桃園市) 今回で武陵高級中学訪問は6回目
 
 
 
 





②Presentation Meeting in Taiwan(アジア3か国(台湾・シンガポール・日本)の高校生によるポスターセッション )
 
本校は2回目の参加(日本からの参加は本校のみ)
 対象 理数科3年生5名
 日時 令和元年5 月12 日(日)~14日(火)
【活動内容】
 台湾Presentation Meetingに参加し、英語によ研究発表や質疑応答を通して、参加生徒の科学に対する興味・関心、科学的思考力及び英語コミュニケーションスキルを向上させる。歴史・文化の異なる国の生徒との交流を深めることで、アジアの中の日本を意識しつつ、生徒の国際性を一層高め、科学技術で世界と地域の持続的な発展に貢献できるグローバルリーダーを育成する。

 
 
  
科学研究発表後は、本校の姉妹校である建国高級中学の生徒の家でホームステイ
温かいおもてなしをしていただきました。10月には、建国高級中学の生徒が本校を訪問し、科学交流します。


建国高級中学のホームページに本校との交流について掲載していただいています




③トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」によるコネチカット大学留学
(本校SSH1期生が勤務する大学)7/5~8/19(41日間)

 理数科3年の池田夢叶さんが、文部科学省主催の「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム高校生コース」に選抜され、アメリカ合衆国コネチカット州で約6週間の研修に参加しました。
 池田さんは、SSHアメリカ海外研修(H31.2/4~H31.2/9)で、本校SSH1期生の萬井知康氏がアシスタント・プロフェッサーとして勤務している州立コネチカット大学を訪問(下記写真 右端が萬井先生、右から2番目が池田さん)した際の経験で、再度、コネチカット大学を訪問し、研究したいという気持ちが強くなり、上記のプログラムに応募し、採択され、アメリカに41日間留学することになりました。

 

 池田さんのアメリカ コネチカット大学留学報告のページは、
こちらです。

 
 コネチカット大学で、萬井先生の指導を受け、研究を行う様子


 
         萬井先生の研究室のみなさんと写真
 




④2019 Asia-Pacific Forum for Science Talented
(日本代表で参加) 開催要項(PDF)

 令和元年7月6日~7月11日の期間、本校理数科2年生白石浩都君が、台湾で開催された2019 Asia-Pacific Forum for Science Talented に参加しました。このフォーラムは、アジア16か国の中高校生代表が台湾に集まり、科学的内容に関するディスカッション・プロジェクト作成・プレゼンテーションや、フィールドワーク、文化訪問を通じて、国際社会で活躍するためのリーダーシップを育成することを目的としています。日本からは、本校、愛媛大学附属高校、沖縄県立球陽高校、向陽高校から合計6名の生徒が参加しました。
 本校の白石浩都君の多国籍チーム(香港、マレーシア、カナダ、台湾、ベトナム、インドネシア、日本)は、ロボットを用いたHands-on-ProjectでDesign Awardを受賞しました。


 
     左から4番目が白石君                       右上が白石君
 

                                     左から4番目が白石君



⑤ SSHアメリカ海外研修

対象 理数科2年生4名 普通科2年生1名
日時 令和元年10月28 日(月)~11月2日(土)4泊6日
場所 アメリカコネチカット大学

2019年10月29日(火)
 本日は州立コネチカット大学を訪問しました。本校SSHの卒業生である萬井知康先生が勤務される化学科で、コネチカット州のWoodstock Academyの生徒さんと一緒に活動をしました。
 まず、本校生徒が課題研究の発表を行いました。5名中3名は英語での口頭発表の経験はありましたが、ネイティブの人に対する発表は初めてで、緊張しながらの発表となりました。質疑応答では多くの質問がありましたが、相手がゆっくりと分かりやすい表現で質問をしてくださったおかげで意味が分かり、上手に受け答えをすることができました。
 続いて、萬井先生の指導による、緑色レーザーを利用した、分子のエネルギー吸収・発光反応の実験実習を行いました。
 初めに先生から原理の説明があり、グループに分かれて実験を行いました。すべてが英語で行われるため、初めは戸惑っていましたが、Woodstock Academyの生徒さんが積極的な働きかけによりグループに溶け込むことができ、最後は多くの生徒と意見を交わすことができました。
 実験後は、化学科全体と萬井先生の研究室を見学させていただいた後、学科の内容やアメリカの大学のシステムなどについて、座談会形式で意見交換を行いました。明日も萬井先生のご指導を受ける予定です。

 惑星班の研究発表

 実験方法について確認中

 実験の様子

 萬井先生の研究室で実験器具の見学


2019年10月31日(木)
 今日は、BridgePort Aquaculture Science and Technologyを訪問しました。まず、学校・地域紹介をしたのち、課題研究の発表を行いました。発表では、英語で話す・伝えることについては、内容をよく理解してもらえたようですが、質問の内容を聞き取ることができず、大変苦労しました。あとで考え直すと「あの単語のことだったのか」と思うものもあり、リスニングの力をもっとつけないといけないと感じました。
 続いて、生徒さんの研究内容の紹介や水産・環境に関する実習棟の説明を生徒さんから受けました。
 次に授業参加をしました。情報処理の授業では、標準偏差や相関係数を求める際にExcelを使わずに、Excelの計算式で行われている操作(計算)を自分たちの手で行うという内容でした。化学の授業では、炭化水素の直鎖構造と鎖状構造の仕組みを分子構造模型を使って考える内容でした。どちらも説明の内容を聞き取ることが難しくて困りましたが、ほかの生徒さんと相談しながら作業を進めていく中で内容を理解することができました。最後に学校全体の研究室や実習室を見学させていただきました。
 
 アサギマダラ班の発表

 質疑応答には全員で対応しました

 分子構造について考えています

 ロブスターの飼育槽を見学しました

 コスプレで登校している生徒さんもいます


⑥ 英語プレゼンテーション発表会

事前研修会 令和元年12月5日
 12月5日のSSは、愛媛大学より2名の外国人研究者を講師としてお招きして、英語プレゼン発表会(令和2年1月30日実施)に向けての事前研修会を行いました。お招きしたのは、地球深部ダイナミクスセンター特定研究員のRITTERBEX SEBASTIAN氏とプロテオサイエンスセンター特定研究員のKANOI BERNARD 氏です。それぞれ2名の先生に英語でご自身の研究について講義をしていただきながら、英語プレゼンテーションの見本を見せていただきました。講義の内容はもちろんのこと、身振り手振り、顔の表情、言葉の抑揚、時には聴衆に質問を投げたり、工夫されたプレゼンテーションの資料など、全てを巧みに用いて、伝えたいことがしっかりと伝わってくる講義に感心しました。講義の後は、英語でプレゼンテーションを行う代表班の生徒たちが、先生方を囲んで、英語で質問を行い、プレゼンテーションのノウハウを学んでいました。
       




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