関西研修

 《松山南SSH事業 アドバンストサイエンス研修

令和3年度アドバンストサイエンス研修 令和3年12月13日、14日

 1年理数科を対象に、本校SSH事業のテーマに沿った先端科学を体験する研修が行われました。生徒たちはこの研修を通じてSTEAM(Science,Technology,Engineering,Art,Mathematics)のつながりをレポートにまとめました。この研修で得た知識と感動を、課題研究や進路探究にどんどん生かしたいと思います。
<1日目(12月13日):四国西予ジオパーク de STEAM>
 四国西予ジオパークは、海・里・山に4億年の物語が詰まった「大地の公園」で、「保全・教育・ジオツーリズム」を柱としています。理数科生徒は本校で「地学」を履修する機会がないので、愛媛の大地を舞台とした地球科学や生態系に触れたことで、科学を多面的かつ分野横断的に学ぶことができ、貴重な機会となりました。
・講義「四国西予ジオパークについて」(四国西予ジオパーク推進室事務局長 高橋司さん)
・ジュラ紀の化石見学(世界的にも珍しい厚歯二枚貝の化石を見学しました)
・穴神鍾乳洞見学(冬眠中の300匹ほどのキクガシラコウモリに出会いました)
・城川地質館(最も古い岩石であるアカスタ片麻岩を触りました)

          
<2日目(12月14日):愛媛大学南予水産研究センター de STEAM>
 愛媛大学南予水産研究センターは愛南町と連携して「媛スマ」や真鯛の完全養殖を目指した研究を行っています。今回はセンター長の武岡英隆先生に水産業の明るい展望と「科学する心」について講義をしていただき、午後は日夜研究に励んでいる学生さんたちに研究室や水槽、いけすなどを案内していただきました。宇和海の雄大な自然の中で水産を科学することの魅力を存分に感じることができました。
・講義「愛媛の水産の現状と展望、南水研の研究と人材育成、科学的思考など」(愛媛大学南予水産研究センター長 武岡英隆先生)
・船越ステーション見学(最先端の研究施設を見学しました)
・西浦ステーション(うみらいく愛南)見学(ゼブラフィッシュの発生をリアルタイムで観察しました)

         



令和2年度アドバンストサイエンス研修


【目的】
 将来日本を支える科学技術人材として成長するために、地方都市が抱える諸問題の解決のために、愛媛県から世界に誇れる農林水産業や産業を支える技術を学ぶことが大切と考え、本研修を実施する。
【研修内容】
 令和2年12月15日(火)、12月16日(水) 0泊2日
 〇愛媛県農林水産研究所・水産研究センター施設見学・講義
 〇愛媛県農林水産研究所・みかん研究所施設見学・講義
 〇愛媛県薬剤師会宇和島支部薬剤師「南海トラフ地震への医療的な備えと人財の確保」
 〇愛媛県総合科学博物館 施設見学・講義
 〇愛媛県産業技術研究所・紙産業技術センター施設見学・講義


 令和2年12月15日、16日の2日間、理数科1年生がアドバンストサイエンス研修を行いました。愛媛県が抱える諸問題を解決するための先進的な研究施設を巡り、普段の授業や生活の中では学べない、専門的な講義と施設見学を通して、課題研究活動や進路探究活動に向けての意欲を高めました。
 1日目は、南予地域の水産研究センターとみかん研究所を訪れ、水産業や農業が抱える課題やその解決に向けてどのような取組が行われているかを学んだあと、愛媛県薬剤師会宇和島支部所属の薬剤師で、災害医療の問題について専門的に取り組まれている森正一様から、今後発生が予想される南海トラフ地震への医療的な備えと人財(人は宝)の確保についてご講演していただきました。
 2日目は、東予地方の総合科学博物館で本校がSSHの第1期に指定を受ける際に尽力された丸尾学芸課長の松山南校生へのSSH事業に対する取り組み方について、ご講演いただいたあと愛媛の生んだ天才化学者小川正孝の悲運な生涯についての講義を学芸員の久松洋二様にしていただきました。愛媛にゆかりのある偉人と言えば、「正岡子規」や「夏目漱石」を思い浮かべる人も多いと思いますが、彼らに勝るとも劣らない天才化学者「小川正孝」の生涯と新元素発見をめぐる歴史は、非常に面白く生徒たちも身体を前のめりにして聴き入っていました。昼からは、紙産業技術センターで愛媛の誇る紙産業の発展について、先進的な研究内容を交えた講義のあと、1台数千万円する機器を実際に触らせていただくなどして、施設見学を行いました。
 この2日間で、水産業、農業、医療、理学、工学の分野について、愛媛県が抱える諸問題とその解決のために行われている研究やその仕事に携わる人の苦労を学ぶことができました。その中で、どの分野でも言われていたことがあります。それは、「付加価値」です。これから地方が、日本が世界の中で生き残っていくためには、「付加価値」をどのように付けていくのかが重要であると感じました。これは、人も同じです。自分の付加価値をどこに見いだし、どのように伸ばすのか。今回の研修やこれからの高校生活の中で様々なことに積極的にチャレンジすることで、自分の付加価値を伸ばしていってほしいと思います。

           



令和元年度研修テーマ
「持続可能な発展のための科学教育 SESD(Science Education for Sustainable Development)」

(1)目的
 関西地区の研究機関や企業、大学、博物館などを見学したり、卒業生と交流したりすることを通じて、将来科学技術を担う人材としての意識を高めるとともに、課題研究に取り組む望ましい態度を養う。本校のSSH事業の主題と同じ「持続可能な発展のための科学教育」を研修テーマに掲げ、科学技術と自然、食品、生命、都市との関わりについて学び、課題研究や進路探究に生かすことを強く意識して研修に取り組む。
◆令和元年度 関西研修概要
 <第1日> 令和元年12月17日(火) 理数科、普通科1年生
  〇灘浜サイエンススクエア(R1から実施) 〇理化学研究所神戸キャンパス 〇SDGs研修会
 
  
 


 <第2日> 令和元年12月18日(水)
  〇京都大学 〇JT生命誌研究館

 


【卒業生との交流】
 
 

 <第3日> 令和元年12月19日(木)
  〇兵庫県立人と自然の博物館 〇播磨科学公園都市






◆平成30年度 関西研修研修概要
 <第1日> 平成30年12月13日(木)
  〇大塚食品(株)オロナミンC工場見学
  〇理化学研究所神戸キャンパス 計算科学研究センター(R-CCS) 生命機能科学研究センター(BDR)
  〇卒業生との交流会 
   
   

 <第2日> 平成30年12月14日(金)
  〇京都大学吉田キャンパス見学 総合博物館見学
  〇JT生命誌研究館 見学・ミニレクチャー
  〇ESD研修(体験型学習)
   
   



 <第3日> 平成30年12月15日(土)
  〇大阪大学吹田キャンパス見学
  〇兵庫県立人と自然の博物館
   ・特注セミナー「都市有害生物と私たちとの関わり」山内健生 研究員
   ・自由見学
  〇播磨科学公園都市(Spring8見学・都市巡回)