科学系発表会への参加
多くの研究発表会に積極的に参加して、研究成果を報告し、その普及や他校の生徒との交流を図っています。
※ 令和元年度の科学系発表会への参加はこちらです。 平成30年度の科学系発表会への参加はこちらです。
《令和2年度 報告》
◆市内高校生交流会・勉強会『「SDG4 質の高い教育をみんなに」を達成するために』
令和2年6月14日(日)、市内高校生交流会・勉強会がオンライン開催され、本校からは理数科1年生15名、普通科2年生3名、1年生1名の計19名が参加しました。『「SDG4 質の高い教育をみんなに」を達成するために』について皆で考えました。世界が抱える教育の現状をクイズ形式で学んだ上、高校生に何ができるかを各校で考え、意見交換をしました。その後、コロナウイルス感染拡大防止による休校を終え、我々が、このような困難に打ち勝つために必要な心構えや対応策について話し合い、意見交換が行われました。オンラインでありながらも各校それぞれで熱心に考えをまとめ、それらをしっかりと共有することができ、有意義な交流会・勉強会となりました。
◆企業と連携し、購買データ分析課題研究発表会を実施
令和2年7月3日(金)、日本最大級のビッグデータホルダー企業(全国5000万人の購買行動データ)である株式会社True Data(東京)の所有するDolphin Eyeを用いた購買データ分析課題研究発表会をリモートで実施しました。本校5名の生徒の発表について、True Data アナリティクス・ソリューション部次長の烏谷正彦様、マーケティング担当の徳田明子様、データアナリストの野村幸志郎様、経営戦略部広報課の西口美穂様から、プロの視点で、データ分析の際の着眼点や工夫点等、多くのアドバイスをいただきました。発表者だけでなく、参加した生徒も、データの分析の仕方や見せ方について理解を深めることができ貴重な経験をさせていただきました。それぞれが今後も実施していく課題研究に本日学んだことを生かしていってほしいと思います。
このリモート発表会の様子は、TrueDataのブログにも掲載していただいております。
◆県内15高校135名の生徒が参加し、科学研究研修会を実施
令和2年7月5日(日)に本校会議室、図書室及び各参加校を会場とし、「令和2年度愛媛県高等学校文化連盟自然科学部門 科学研究研修会」が昨年に引き続き開催されました。コロナウイルス感染拡大防止のため、Zoomを用いたオンラインによる研修会となりましたが、愛媛県内の15の高校から135名の生徒が参加しました。まず、本校重松聖二教頭先生が、課題研究に関する「課題の発見」と「課題の解決」のポイントについて、身近で不思議な現象の発生原因の解明や、重松教頭先生ご自身の研究を題材とした講義と各学校をつないだリモートでの演習をしていただきました。出題された課題を、生徒たちは各学校のグループで協議し、ホワイトボードを用いて他校に発表したり、他の学校の考えを聞いたりして、自らの考えを深めていました。
後半は、全国高等学校総合文化祭自然科学部門に愛媛県代表として出場する生徒たちによる研究発表と質疑応答があり、物理・化学・生物・地学の各分野の代表生徒たちが、オリジナリティあふれた内容の研究発表を行うとともに、聴衆である生徒たちも意欲的に質問をしたり意見を交換したりすることで、理解を深めるとともに、交流を行う事ができました。生物部門の愛媛県代表である本校のアサギマダラ班の生徒も自分たちの研究内容を工夫して発表し、多くの学校から質問を受けていました。今回、オンラインによる研修会ではありましたが、生徒たちにとって課題研究の基本的なスキルを身に付けることができた良い機会となりました。
科学研究研修会参加校
新居浜南高校、西条高校、小松高校、今治西高校、今治南高校、今治北高校、弓削高校、松山東高校、松山南高校、松山中央高校、
東温高校、大洲高校、宇和島東高校、愛媛大学附属高校、済美高校
以上 15高校 生徒 135名 教員 31名 合計 166名の参加
◆慶應義塾大学SFC「データビジネス創造コンソーシアム第20回勉強会」
令和2年7月10日(金)にオンラインで行われた、慶應義塾大学SFC「データビジネス創造コンソーシアム第20回勉強会」に本校生徒と教員が参加しました。「規制産業におけるDX推進と、データサイエンティストのキャリア2020年Ver」と題して、株式会社GA technologies AI Strategy Center General Manager橋本武彦さんからご講演いただきました。不動産のようなIT化が遅れた規制産業において、データ・AI活用の道を模索した3年間の取組についてや、データサイエンティストのキャリアについて2020年の状況も交えながらお話しいただきました。
◆第6回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会
令和2年7月24日金曜日 愛媛県立総合科学博物館を会場として、第6回中高生のためのかはく科学研究プレゼンテーション大会が開催され、本校理数科3年生のクモ糸班と釉薬班が発表してきました。クモ糸班はステージ部門で「クモ糸の意外な強度~牽引糸の破断強度に着目して~」という題目で11分間の発表を行いました。審査員である大学の先生方から鋭い質問をいただく場面がありましたが、自分言葉でしっかりと説明をすることができました。釉薬班はポスター発表で「ゼーゲル式を用いた青色酸化被膜の除去の研究」をいう題目で発表を行いました。愛媛県の伝統産業である砥部焼の釉薬に関する研究で来られていた先生方に興味を持っていただくことができました。ポスター部門で愛媛県知事賞を受賞することができました。審査委員である大学の先生方、高校の先生方、発表者である高校生から研究に関する貴重な意見をいただき今後の論文作成やコンテストの出品に向けての知見得ることができ、非常に密度の高い研究発表会となりました。
◆第44回全国高等学校総合文化祭・2020こうち総文「WEB SOUBUN」に県代表として出場
「第44回全国高等学校総合文化祭・2020こうち総文」に、本校のアサギマダラ班は、愛媛県代表として出場し、
研究奨励賞(生物分野で5校)を受賞しました。受賞校一覧は、こちらを御覧ください。
YouTube動画もリンクされているので、ぜひ御覧ください。
<自然科学部門 生物分野 研究発表の部(愛媛県代表)>
「アサギマダラの効率的な飛翔メカニズムの探究」
(309HR 山崎 豊 花岡龍之介 白石浩都)
https://www.websoubun.com/dept/science/biology/page/031.html
◆第5回ヘルスデータアナリティクス・マネジメント研究会
第5回ヘルスデータアナリティクス・マネジメント研究会
「ウィズコロナ社会とヘルスデータサイエンス~いま、何が起きているのか、データはどう読むのか~」
8月7日(金)にオンラインで行われた、一般社団法人ヘルスデータサイエンティスト協会主催「第5回ヘルスデータアナリティクス・マネジメント研究会」に本校生徒と教員が参加しました。
株式会社FiNC Technologies 事業基盤本部ライフサイエンス部部長村上真さんから『ライフログデータが語る、ウィズコロナ社会におけるライフスタイルの変化』、東京医科歯科大学M&Dデータ科学センター教授高橋邦彦さんから『ウィズコロナ社会における統計の役割』、立教大学経営学部長山口和範さんから『観察研究における因果効果検証への統計的アプローチ~基本的な考え方と方法の紹介』について、ご講演いただきました。
受講した生徒の感想を一部紹介します。
・コロナの影響で人々の生活も変化しましたが、グラフなどのデータにまとめることで複数のデータ結果の繋がりや関係が見えてきたり、新たな問題が見えてきたりしました。一見、正しように見えても、よく考えてみるとおかしな所があったり、正しく比較できなかったりすることが分かりました。データを受け取る側は、多くの方向から思考し、適切に読み取ることが大切だと思いました。適切な判断をする力を高めるために、多くのデータを読み込んでいきたいです。(1年)
・FiNCのアプリからユーザーのデータ分析、統計の資料から、今、人々が求められるものを導き出せるということが、自分にとって面白く、興味を持った内容でした。山口先生がおっしゃられた統計から真実に近づくこと、リスクをコントロールすることが必要であるという話や、データをどう読み取り、行動し、伝えるかということについて、今日の話を聞いて、自分でも調べ、考えてみようと思いました。(2年)
・今、世界で問題になっている“新型コロナウィルス”についてのデータサイエンスを学ぶことができました。将来を、データをもとに分析してだいたいの予見をしていくことが可能だということや、データをもとにAIで分析して問題解決を行っていくことができるということに感銘を受けました。(3年)
・新型コロナウィルスについて様々な視点から捉えたたくさんのデータがあり、興味をもって聞くことができました。“データをどう読み取り、行動し、人々に伝え役立てるか”。そのためには、統計と医学の知識が必要で、様々なデータを読み取らなければならず、興味を持ちました。難しい話もありましたが、講演を聞き、たくさんの知識を得ることができてよかったです。(3年)
◆WiDS HIROSHIMA アイデアソン2020 (高校生の部)において、全国で優勝
8月22日(土)、広島県、広島大学、関係企業等の産官学の連携によって実施される「WiDS HIROSHIMA アイデアソン2020」において、ファイナリストに選抜されていた本校生徒がオンラインで、ファイナリストプレゼンテーション(高校生の部)を行いました。
WiDSとは、「Women in Data Science」の略称で、米国スタンフォード大学 ICME(Institute for Computational & Mathematical Engineering)を中心とした「性別に関係なくデータサイエンス分野で活躍する人材を育成する」ことを目的とした活動です。
「南海トラフ地震に備えて」をテーマに、内閣府や総務省の統計データ(RESAS、e-Stat)等をもとに、「新たな指定避難所と救護所の設置」、「外国語の災害マニュアルの設置」、「留学生のボランティアの活用」「ピクトグラムの活用」を発表し、見事、全国優勝しました。おめでとうございます。
出場した生徒の感想を紹介します。
〇新たな災害時の対策を考えるのはとても難しかったです。今回の大会のテーマが災害ということで、自分たちも考えさせられ、とても良い経験ができました。賞も頂くことができたので嬉しかったです。
〇前回の和歌山県データ利活用コンペティションで悔しい思いをし、そのリベンジをはたすことができたので嬉しかったです。外国人観光客の方たちへの施策を考えるにあたって、本校の外国籍の生徒にも直接話を聞くことができたので良かったです。
〇今回、初めてのコンテスト出場しました。とても良い経験ができ、満足のいく結果となって良かったです。今回の経験を活かして、これからの課題研究にも取り組んでいきたいと思います。
◆『集まれ!理系女子』女子生徒による科学研究発表Web交流会
8月29日土曜日 「集まれ!理系女子」女子生徒による科学研究発表Web交流会-第3回四国大会-が開催されました。今年はZOOMを用いてのオンライン発表会となりました。本校からは、理数科2年生のイモリ班、光の干渉班、ビタミンC班、青色釉薬班の4班の理系女子8名が発表しました。岡山県の清心女子高等学校がホストとなり、愛媛大学附属高校、新居浜高専、今治西高校、西条高校、宇和島東高校の6校で研究発表を通じて交流活動を行いました。また、大学の先生からは、研究者の視点に立った的確なアドバイスをいただくことができました。11月には高文祭の発表会がありますのでそれに向けての良い刺激を受けることができました。
◆「FESTAT2020~全国統計探究発表会~」
8月29日、FESTAT2020に本校生徒4人(3班)と教員2人が参加しました。
今年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため、オンラインで行われました。
事前に発表動画や講演動画を見て、質問を送り、それに答える形式で行われました。
東京医科歯科大学メディカル統計数理研究部門教授高橋先生からは、医療と統計について、株式会社Rejoui代表取締役菅先生からは、データサイエンティストやAIについてなど、様々な質問に対してすべてお答えいただきました。
その後は、各分科会に分かれて、各発表者への質疑応答や大学の先生や企業の方、大学生の方々から、アドバイスをいただきました。
発表会の後は、大学の先生や企業の方、高校教員の情報交換会が行われました。
11月1日(日)にGSC広島ステップステージ課題研究発表会をオンラインで実施しました。
受講生は、それぞれの分野で研究計画のポスターを作成し、オンラインで審査員の先生方と意見交換を行うなど、充実した発表会となりました。以下は参加生徒の感想です。
○今日はジャンプステージの選考も兼ねたポスター発表でした。他の発表者の人の意見に多く触れることができ、良かったです。また、大学の先生の意見は、いつもとは違う角度で聞かれることが多いと感じました。
○今日はポスター発表を行いました。他人の発表を見ることで自分の視野を広げることができました。また、自分の発表に関しては、大学の先生から興味深い意見をいただき、自分の研究の課題を知ることが出来ました。
○三人だけのポスター発表の最初ということで緊張しましたが、8分ちゃんと自分の伝えたいことが言えました。他の人の研究も聞いて、大事なことが何かよく分かりました。
○今回はポスター発表ということでとても緊張しました。ですが、無事上手く終えることが出来ました。先生からも、貴重なご意見を頂きとても勉強になりました。
北海道大学主催「海の宝アカデミックコンテスト2020 全国大会
11月15日(日)、北海道大学主催「海の宝アカデミックコンテスト2020 全国大会」がオンラインで行われ、マリン・サイエンス部門で全国ファイナリストになっていた本校生徒が発表しました。その結果、全国ベスト6にあたる賞(ちょうちんあんこう賞)と特別賞(医食同源賞)を受賞しました。
第34回愛媛県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会
11月14日土曜日 第34回愛媛県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会(会場:愛媛県総合科学博物館)
本校からは、物理部4班、化学部2班、生物部2班、地学部1班の合計9班(18名)が発表会に参加しました。予選では質疑応答と合わせて8分間のポスター発表を3回行いました。化学分野では砥部焼ぎんなんズ(大西・松浦ペア)と物理分野では熱音響班(田中・村上ペア)が予選を通過し決勝に進みました。決勝のステージ発表では、他校の高校生たちとの質疑応答が活発に行われ、発表者、参加者ともに有意義な発表会となりました。結果は、化学部門の砥部焼ぎんなんズが優秀賞を獲得し、来年度の全国大会への出場が決まりました。物理部門の熱音響班は惜しくも全国大会は逃しましたが、奨励賞を獲得しました。参加した多くの生徒たちにとって対外的な発表会は初めてでしたが、堂々と楽しみながら発表をすることができました。この大会の経験を今後の研究や発表に生かしていけるよう頑張ります。
えひめサイエンスチャレンジ2020
例年愛媛大学にて、ポスター発表および交流会等を実施していましたが、新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、「えひめサイエンスチャレンジ2020」はオンデマンド配信型のオンライン発表会となりました。
本年度は、21高校から、202名の生徒が参加し、一般部門37テーマ、プログラム部門26テーマ、合計63テーマの研究が応募されました。2月7日からの発表動画の公開に伴い、サイエンスチャレンジ参加者同士のオンライン交流会が開催されました。この交流会では、数学・情報、物理、化学、生物、地学の5領域に分かれて、コロナ禍でありながらも懸命に進めてきた自分たちの研究について紹介し合ったり、質問しあったりするなどしました。また、愛媛大学の大学院生さんもホスト役として参加され、大学院生の視点での研究に対する鋭い質問を受けたり研究や大学生活について逆に質問をしたりするなど、有意義な時間となりました。
2月14日(日)には、表彰式がオンデマンド方式で開催されます。審査結果が楽しみです。
なお、発表動画の司会は本校理数科1年生が務めました。
令和3年2月14日(日)、えひめサイエンスチャレンジ2020 表彰式がオンラインで行われました。表彰式の進行は、本校の放送部の生徒が務めました。結果発表では、本校の「媒熔剤が鉄(Ⅱ)イオンの発色に及ぼす影響の研究」と「チョウの翅から見た省エネ飛翔の可能性」の2つの研究が一般部門の努力賞を受賞しました。各学校の研究レベルは非常に高いもので、今後の研究を進めるうえで勉強になりました。