松南STEAM教育
《松山南SSH事業におけるSTEAM教育の推進》
STEAM教育(理数教育に創造性教育を統合した教育手法)
これらを円滑にするために必要なものが、「A」すなわち「Art」(デザイン、感性等)
現在、「A」は「Liberal Arts」(芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等)とされている。
このSTEAM 教育は、「各教科での学習を実社会での問題発見・解決にいかしていくための教科横断的な教育」としてこれからますます重要となる。
STEAMの各分野が複雑に関係する現代社会に生きる市民、新たな価値を創造し社会の創り手となる人材として必要な資質・能力の育成
また、アメリカコネチカット大学(本校SSH1期生コネチカット大学アシスタントプロフェッサー)、ハワイ大学、愛媛大学(データサイエンスセンター設置)、滋賀大学(データサイエンス学部設置)、関西大学、企業や行政機関等と連携したSTEAM教育、国、大学、行政機関等が募集しているアイデアコンテストへの積極的な参加を推進し、生徒の創造力も育成する。
主催 内閣府地方創生推進室 共催 経済産業省
※地方創生☆政策アイデアコンテスト2018(内閣府主催)
※WiDSとは、「Women in Data Science」の略称で、米国スタンフォード大学 ICME(Institute for Computational & Mathematical Engineering)を中心とした「性別に関係なくデータサイエンス分野で活躍する人材育成
◆「WiDS HIROSHIMA アイデアソン2022」で全国第2位
令和4年1月29日(土)、広島県、広島大学、関係企業等の産官学の連携によって実施される「WiDS HIROSHIMA アイデアソン2022」において、ファイナリスト4チームのうち、本校2年生の2チームが選抜され、オンラインでファイナリストプレゼンテーション(高校生の部)を行いました。
WiDSとは、「Women in Data Science」の略称で、米国スタンフォード大学 ICME(Institute for Computational & Mathematical Engineering)を中心とした「性別に関係なくデータサイエンス分野で活躍する人材を育成する」ことを目的とした活動です。
今年のテーマは「データサイエンスとヘルスケア」で、データ活用アイデアを提案しました。
チーム南は「子どもたちを心的負担から救うために」をテーマに、「局地的な小児医療の供給不足」を「都道府県別人口10万人あたりの小児科標榜施設数」や「愛媛県の市町別小児人口1000人あたりの小児科医数」で明らかにしました。また、「小児患者の心的負担」の要因をアンケートや先行研究から入院環境によるものだと考え、「ホスピタルアートの活用」を提案し、砥部分校デザイン科が四国がんセンターへのホスピタルアートの提供を行っていることを紹介しました。さらに、「空き家を活用した医療用施設の提供」を提案し、ホスピタルアートを取り入れた施設とすることを提案しました。僅差で昨年に続く優勝を逃しましたが、見事、準優勝しました。
チーム血糖値管理隊は「糖尿病患者削減プロジェクト~カムカムケアの提案~」をテーマに血糖測定器を使って血糖値を測り、「食べたもの」、「食べる速さ」、「食べる順番」の違いでどのように変化し、血糖値が上昇しにくくなるのかを考えました。血糖値は、噛むことや生活習慣、食事の仕方を変えることで低下できると考え、生活習慣を管理するアプリ「カムカムケア」(機能:万歩計+咀嚼計+カロリー管理)を提案しました。その結果、3位入賞を果たしました。
◆「WiDS HIROSHIMA アイデアソン2020」で全国第1位
令和2年8月22日、事前審査でファイナリストに選抜された本校生徒がオンラインで、ファイナリストプレゼンテーションを行った。「南海トラフ地震に備えて」をテーマに内閣府や総務省の統計データ(RESAS、e-Stat)等をもとに、「新たな指定避難所と救護所の設置」、「外国語の災害マニュアルの設置」、 「留学生のボランティアの活用」、「ピクトグラムの活用」を発表し、見事、全国優勝した。
2020年8月14日付愛媛新聞(掲載許可番号:d20200814-02)
③「ロボットアイデア甲子園2021」で四国第1位 全国大会出場
また、アイデアが、実際のビジネスの現場に活かしていくプランを提案します。
本校生徒も、令和3年度から参加挑戦します。
令和3年12月22日(水)、ロボットアイデア甲子園2021 愛媛大会に本校生徒27名が参加しました。普段見ることができない、産業用ロボットを実際に見学し、ロボットに関する理解を深めるとともに、産業用ロボットの新たな使用方法の提案を各生徒が行いました。
大豊産業(株)の神野様より「ロボットアイデア甲子園の意義」、寺奥様より「SIer(エスアイアー)の取組について」、THK(株)の小林様より「ロボットアイデアの創出」についてそれぞれお話がありました。今後、サービスロボットが日常生活や介護等での需要が急速に増加し10兆円市場となることのお話がありました。また、アイデアのポイントについても、丁寧に説明していただきました。
その後、多くのロボットを実際に操作させていただき、IoTやAI、ロボットによる近未来を実体験することができました。最後に、60分間で各自が考えたロボットに関するレポートを作成しました。その結果、本校2年生の河内大和君が愛媛県代表に選ばれ、四国大会に出場することになりました。
貴重な経験により、生徒は自分の将来や日本の未来について考えを深めることができました。大豊産業株式会社の皆様、本当にありがとうございました。
「ロボットアイデア甲子園2021」四国大会で第1位、全国大会出場
④「愛媛大学社会共創コンテスト」準グランプリ受賞
(詳細はhttps://www.cri.ehime-u.ac.jp/contest/archive/archive2021/にてご確認ください。)
研究テーマ:『布の力に対する性質の比較から探る伊予かすりの可能性~レーザー光の干渉を用いて~』
光の干渉班:二宮 結愛 片上 航瑠 國田 章真 佐々木 桜
松山市発祥の伊予かすりは、暮らしの洋風化によって衰退しています。以前の文化・歴史的観点とは異なる、物理学的な観点から伊予かすりの秘められた可能性を発見するために2年間かけて研究を行いました。
令和3年8月3日火曜日の午後、愛媛大学社会共創学部の曽我教授が来校され、表彰式が行われました。愛媛大学社会共創学部で開発された、手漉きの芭蕉和紙製の賞状をいただきました。表彰式の後は、曽我教授とわずかな時間ですが座談会を行い、研究で苦労したことや学校生活についての話をしました。
この受賞結果を励みに、さらに充実した高校生活になるよう頑張ります。
身近な生活に役立つ技術から最先端技術まで、技術に関する幅広いアイデアを募集するコンテストに全校生徒がアイデアを作成し、コンテストに参加している。
2 DIG災害図上演習を活用した防災対策演習
本校では、地理の授業で愛媛大学・中予地方局久万高原土木事務所と連携したDIG演習を行っています。
令和3年3月18日(木)6・7限目に愛媛ME、岐阜MEの方々とDIG演習を行いました。
DIGとは、災害(Disaster)のD、想像力(Imagination)のI、遊び(Game)のGの略称であり、この演習を生かして、自分たちが普段生活している地域の危険を知り、自分の身を自分で守るため、考え・行動する『力』をつけることを目的としています。
Step1 学校周辺の過去と現在の違いを見つける。
Step2 学校周辺の危険な箇所や避難する場所を見つける。
Step3 大雨が降った時どうするか?を考える。
演習の最後に、
① 松山市内において、災害リスクが高い箇所はどこか?
② 各班の想定箇所からの避難行動はどうするか?
③ その他、各班でディスカッションした内容
について発表しました。
岐阜大学沢田先生や愛媛大学森脇先生から、実際に災害が発生したときに考えるので遅く、まずは自分の命を守るための最大限の行動を常に考えて、事前に行動計画を立て、家族と災害時のことを話し合っておくなど生活することの大切さを教えていただきました。
DIG演習で用いた資料は、こちらです。
3 2019年度 統計データ分析コンペティション 表彰式(全国2位)
令和元年11 月18 日(月)、2019年度 統計データ分析コンペティション(総務省) 表彰式が、国立オリンピック記念青少年総合センターで行われ、全国2位の優秀賞を受賞した本校3年生の渡邉 璃里香さんと吉田 美咲さんが参加しました。
受賞した論文のテーマは、「南海トラフ地震に備えて~指定避難所に3人に1人が避難できず、災害時の医療体制は本当に十分か?~」で、南海トラフ地震に備えるために、通学している松山南高校から半径3km以内のエリアについて、GISを用い地図上に指定避難所や診療所をプロットすることにより、避難所の分布に空白地帯があり診療所に偏りがあることを指摘し、さらに、幼稚園等の新たな避難所、災害時の医療体制の充実などを提案しました。
4 第3回和歌山県データ利活用コンペティションで全国2位
令和元年11月16日、普通科2年生、田中千遥さん、玉井菜実さんのチームの課題研究が、第3回和歌山県データ利活用コンペティションの最終審査に進出し、和歌山市で最終プレゼンテーションを行いました。研究題目は、「高校生と高齢者の利用で商店街を活性化しよう!!」です。松山市役所からお借りしたはっぴを着て、プレゼンテーションを行いました。その結果、高校生の部で全国2位のデータ利活用賞を受賞しました。今後、松山市と連携して研究を実践に生かしていきます。
5 関西大学と連携した「コドンレタープロジェクト」
コドンとは、タンパク質を構成するアミノ酸配列へと生体内で翻訳されるときの遺伝暗号です。本校は、令和元年度から、関西大学が主催するコドンレタープロジェクトに参加しています。
同プロジェクトに参加している県外の高校生が、暗号で書いた20通のコドンレターを、本校の生徒2人のペアごとで、それぞれ解読します。
関西大学の多田先生、大妻女子大学の本田先生も来校され、生徒はペアの生徒とコドン表をもとに、効率的に解読する方法を話し合い、それぞれのコドンレターを楽しみながら解読していきました。
その後、iPadのロイロノートを用いて、他のグループに自分たちが解読したコドンレターについて紹介したり、解読が困難であったレターについて、協同で解読に当たったりしました。このような活動を通して、生体内で行われる翻訳作業の神秘を感じ、生物についての理解をさらに深めたいと意欲を燃やしていました。