理数系教員育成支援プログラム

《松山南SSH事業 次世代指導者育成講座(理数系教員育成支援プログラム


 

 本校は、SSHに指定を受けた平成14年度から現在に至るまで、愛媛大学との高大連携事業を長きにわたって実施してきました。以前の高大連携事業は、講義や施設見学、研究室体験など大学側から高校への支援に偏りがちでした。
 そこで、平成22年度からは高校側からの大学支援の可能性についての研究にも取り組んでいます。
 本年度は下記のプログラムを用意し、大学生の皆さんの参加協力を得ながら高大連携事業に取り組んでまいります。学部・学科は問いませんので、積極的に参加していただけると幸いです。

理数系教員育成支援プログラム(次世代指導者育成講座)
【目的】 
 将来、理数系教員を目指す大学生の皆さんに、高校生を対象とした実験・実習をメインとする探究的な活動の指導を一緒に体験していただきます。
 このプログラムが次世代の指導者を育成する一助になることを期待しています。
 松山南高校では、理数系教科の素養を高めるため、理数科1年生を対象に、放課後に週1回「サイエンスクラブ」という50分間の課外授業を実施しています。理数科ならではの実験・実習とその工夫の仕方、生徒の興味や反応の様子を直接見ることができ、その場で生徒や教師と質疑応答することも可能です。 
 将来理数系教員を目指す学生にとって、授業中心の教育実習では体験できない貴重な経験になると思います。また、授業後に簡単なアンケートを実施し、今後のSSH事業の取組に反映していこうと考えています。


令和4年度 理数系教員育成支援プログラム 実践報告
 【第1回】令和5年1月19日 テーマ:電場と磁場の力(愛媛大学教職大学院 吉村聡貴さん)




令和3年度 理数系教員育成支援プログラム 実践報告
【第1回】令和3年11月18日

 1年理数科対象の課外授業「サイエンスクラブ(SC)」の一環として、「理数系教員育成支援プログラム 第1回」を実施しました。本校は愛媛大学教職大学院の連携校であり、5月から2月までの10か月間、大学院生4名が連携校実習を行っています。

 本プログラムは、将来の理数教育を推進する愛媛大学教職大学院の学生さんたちが探究的な授業を実践をする機会であり、また、1年理数科生が科学への興味・関心を高める機会でもあり、双方にとって絶好の学びの場となるプログラムです。
 今年度は全3回を予定しおり、今回は第1回目として以下のテーマで実験を行いました。生徒たちは加水分解や中和の概念や原理について1週間前から予習し、プリプリのみかんができあがった時には歓声が上がりました。ちょっと背伸びして学習したことで、見える世界が変わることに気付いた様子でした。
【テーマ】みかんの剝皮~缶詰みかんをつくろう~(愛媛大学教職大学院 窪航平さん)

      


【第2回】令和3年12月8日

 令和3年12月8日(水)、1年生理数科対象の課外授業「サイエンスクラブ(SC)」の一環として、「理数系教員育成支援プログラム 第2回」を実施しました。
 本プログラムは、将来の理数教育を推進する愛媛大学教職大学院の学生さんたちが探究的な授業を実践をする機会であり、また、1年理数科生が科学への興味・関心を高める機会でもあり、双方にとって絶好の学びの場となるプログラムです。
 11月の第1回に引き続き、今回は第2回目として以下のテーマで実験を行いました。生徒たちは、ホットケーキミックスに含まれている成分を踏まえて、アントシアニンがどのように変色するかについて、意欲的に議論していました。今回は実習ということもあり、事前に試作したホットケーキを使用しましたが、今度は自宅でブルーベリージャム入りのホットケーキを作ってみましょう!

【テーマ】アントシアニンの性質~ブルーベリー入りホットケーキを作ろう!~(愛媛大学教職大学院 松原依莉彩さん)
      




令和2年度理数系教員育成支援プログラム(次世代指導者育成講座:11年目の取組)
【目的】 
 将来、理数系教員を目指す大学生の皆さんに、高校生を対象とした実験・実習をメインとする探究的な活動の指導を一緒に体験していただきます。
 このプログラムが次世代の指導者を育成する一助になることを期待しています。
 松山南高校では、理数系教科の素養を高めるため、理数科1年生を対象に、放課後に週1回「サイエンスクラブ」という50分間の課外授業を実施しています。理数科ならではの実験・実習とその工夫の仕方、生徒の興味や反応の様子を直接見ることができ、その場で生徒や教師と質疑応答することも可能です。 
 将来理数系教員を目指す学生にとって、授業中心の教育実習では体験できない貴重な経験になると思います。また、授業後に簡単なアンケートを実施し、今後のSSH事業の取組に反映していこうと考えています。





 実施要項及び申込書はこちらです。


 令和2年度 理数系教員育成支援プログラム 実践報告
 
 第1回
「酢酸エチルの加水分解反応」
 令和2年10月21日(水)8限目
 1年生理数科42名を対象に理数教員育成支援プログラムの一環として、愛媛大学教職大学院M2の増田さんとM1の窪さんによる、TT形式の授業を行いました。

 内容は、「酢酸エチルの加水分解反応」と題して、来週行うメイン実験のための準備実験を行いました。コロナウイルの影響で、なかなか実験の機会が得られず、高校入学後初めて実験した生徒も多く、目を輝かせながら真剣に取り組みました。

 わずかなにおいの変化を頼りに、加水分解反応が進む仕組みを体験しました。においという非常に抽象的なものにも関わらず、生徒たちは自分たちの言葉で的確な表現で反応を捉えている様子は、やはり理数科の生徒だと感心しました。

 来週はいよいよメインの実験になります。化学の力が身近なところにも応用されていることを体験して、ますます化学に興味を持ってもらいたいと思います。

      


第2回「みかんの剥皮」

 令和2年10月28日(水)8限目
1年理数科の生徒42名を対象に、理数教員育成支援プログラムで愛媛大学教職大学院M1の窪さんによる、授業を行いました。内容は、「みかんの剥皮」と題して、先週に引き続いて化学反応を用いたみかんの剥皮を行いました。

 今回は、水酸化ナトリウムや塩酸などの薬品を用いたため、安全に気を付けながら実験を行いました。窪さんによる、実験成功のヒントを元に、どの班がきれいにみかんの皮を剥くことができるか、お互いで競い合いながら楽しんで実験することができました。

 自分たちが今学習している「中和反応」が、みかんの缶詰を作るために使われていることに驚くと同時に、身近な化学現象への興味を深めた、非常に有意義な1時間でした。少し内容の難しいところもありましたが、無事にプログラムを終えることができました。

          



 令和元年度プログラム
 

  


令和元年度 理数系教員育成支援プログラム(教員志望の大学生支援プログラム)実施報告
<テーマ> 酢酸の反応を通して触媒の働きに注目してみよう
<実験指導> 愛媛大学理学部化学科 山根結実さん

高大連携の事業の一環として、令和元年10月16日(水)に理数系教員育成支援プログラムを実施しました。講師として愛媛大学理学部化学科の山根結実さんにお越しいただき、「酢酸の反応を通して触媒の働きに注目してみよう」というテーマのもと、指導していただきました。有機合成の実験を通してエネルギーの観点から触媒の働きを学びました。発展的な内容もありましたが、各生徒がタブレット等を使用して記録を残すなど、協力して課題に取り組んでいました。生徒・講師ともに大変有意義な時間を過ごすことができました。
   
   





平成30年度 理数系教員育成支援プログラム(教員志望の大学生支援プログラム)実施報告

 これまでの高大連携事業は、講義や施設見学、研究室体験など大学側から高校への支援に偏りがちでしたが、平成22年度からは高校側からの大学支援の可能性についての研究にも取り組んでいます。本年度は下記のプログラムを用意し、大学生の皆さんの参加協力を得ながら高大連携事業に取り組んでまいります。学部・学科は問いませんので、積極的に参加していただけると幸いです。
  

【目的】 
 将来、理数系教員を目指す大学生の皆さんに、高校生を対象とした実験・実習をメインとする学習活動の指導を一緒に体験していただきます。このプログラムが次世代の指導者を育成する一助になることを期待しています。松山南高校では、理数系教科の素養を高めるため、理数科1年生を対象に、放課後に週1回「サイエンスクラブ」という50分間の課外授業を実施しています。理数科ならではの実験・実習とその工夫の仕方、生徒の興味や反応の様子を直接見ることができ、その場で生徒や教師と質疑応答することも可能です。将来理数系教員を目指す学生にとって、授業中心の教育実習では体験できない貴重な経験になると思います。また、授業後に簡単なアンケートを実施し、今後のSSH事業の取組に反映していこうと考えています。

平成30年10月3日(水)に1年理数科の課外授業「サイエンスクラブ(SC)」の時間を利用して、表記のプログラムを実施しました。このプログラムは理数系教員を目指す大学生・大学院生とともに実験講座を指導するという内容です。例年SSH事業(高大連携事業)の一環として行っています。今年は、生物講座に愛媛大学大学院の西條慎祐さんにお越しいただき、以下の実験講座を指導していただきました。生物と化学の科目の垣根を越えて、幅広い視野で探究することの大切さを学びました。既習事項を発展させることができ、大変有意義な講座になりました。

<テーマ> 酵母菌のパスツール効果
<実験指導> 愛媛大学大学院教育学研究科 教科教育専攻 自然科学コース 理科教育専修  西條 慎祐 さん
(他5名の学生さんがアシスタントとして参加してくださいました)

  
  

<テーマ> 日常生活の中の曲線
<指導>愛媛大学教育学部数学教育研究室の吉村直道先生 愛媛大学大学院教育学研究科の小田淳史さん(他2名の学生さん)

平成30年11月21日(水)に、1年生理数科を対象とした「サイエンスクラブ(SC)」の時間を利用して、表記のプログラムを実施しました。今回は数学の講座で、「日常生活の中の曲線」というテーマで、日常に潜む数理曲線を様々な角度で考察していきました。愛媛大学教育学部数学教育研究室の吉村直道先生からは「線分を領域内で1回転させることのできる図形のうち、面積が最小の図形は何か」(掛谷問題)をご提示いただき、生徒たちは熱心に試行錯誤して考察する姿が見られました。また、同大学大学院教育学研究科の小田淳史さん(他2名の学生さん)からは、放物線の定義やネイピア数について説明していただき、既習事項を発展させることができました。生徒たちは発展的な内容でも数理的な原理を知ろうと興味を持って取り組むことができ、充実した時間を過ごすことができました。