松南SSH

 
                       

                                                                                      

最新の松南SSH日記

9月26日(木)高大連携事業

2019年10月1日 18時23分
高大連携事業

9月26日木曜日 2年生と1年生のSSは愛媛大学との高大連携事業でした。
 1年生は理学部を訪問し、化学分野と地学分野について、2年生は医学分野、工学分野、農学分野に分かれて講義を受けたり施設見学行ったりしました。大学の先生の研究や学問に対する情熱、姿勢を肌で感じることができました。今後の探究活動に生かしていきたいです。

【2年医学班】
 基礎医学(加藤英政先生)の講義では「細胞記憶とiPS細胞」について、臨床医学(森谷友造先生)の講義では最先端の小児医学の研究成果や課題について学び、愛媛大学の研究の質の高さを実感し、愛媛大学で学びたいなという気持ちになりました。また、分子寄生虫学研究室では、マラリアの研究について実際にマウス赤血球に感染するマラリアをリアルタイムに観察することができました。医科学研究の意義深さを実感することができました。

  基礎医学講座
  臨床医学講座
  分子寄生虫学研究室
  マラリアの観察

【2年工学班】
愛媛大学 工学部 機械工学コース 准教授 岩本幸治 先生 「飛行機はなぜ飛ぶのか」
 有人飛行機の実現にいたるまでの理論的・技術的なブレイクスルーポイントを学んだ。飛行機が飛ぶ理論においては、流体力学を用いた理論を高校物理の力学の考え方を用いて学んだ。紙飛行機を用いた実験を通して、飛行機が安定して飛ぶための理論を理解し深めることができた。
    


【2年農学班】
 愛媛大学大学院農学研究科及び豊橋技術科学大学に所属して教授を務めておられる高山弘太郎先生に『スピーキング・プラント・アプローチ技術が可能にするスマート農業』というテーマで講義をしていただいた後、植物工場を見学しました。講義では、光の特徴や光合成についてわかりやすく教えていただいた後、光を用いて作物の生育状況を診断できる原理や、様々な情報を収集して栽培管理をしていくことの重要性について学ぶことができました。植物工場では、実際にトマトが栽培されている様子や計測ロボットを見学し、質疑応答も行われました。高山先生、研究室の皆さん、ありがとうございました。

  講義の様子
  葉を用いて「クロロフィル蛍光」を観察
  植物工場見学の様子

【1年化学班】
 環境化学の講義では、理学部化学科の国末達也先生が、「内分泌攪乱物質」についてお話ししてくださりました。環境中に存在する様々な化学物質が地球上に存在する生物の体内に残留しており、これらを食べることでヒトにも影響が及ぶことを学びました。こうした物質は、ゴミを焼却する際にも排出されており、発展途上国では直接ヒトが汚染されています。そのため、ごみ問題を解決していく必要もあります。これ以上、化学物質による生物の汚染を引き起こさないためにも正しい知識を得て、環境に優しい材料を使っていく必要性を感じました。
    

【1年地学班】
地球深部ダイナミクスセンターの亀山真典先生と出倉春彦先生が、マクロとミクロの視点から地球内部のようすについて講義してくださいました。見えないところ、行けないところであっても物理学を用いることでようすを知ることができるということを学びました。「知りたい」という探究心が研究の原点であると、改めて感じました。また、講義の後は実験室を見学させていただきました。超高圧装置やヒメダイヤを見せていただき、生徒たちはダイヤモンド以上に目を輝かせながら説明を受けていました。
    

松山南高SSH事業について

 高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組や、創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施するため、文部科学省は「スーパーサイエンスハイスクール(SSH」を指定しています。本校は、SSH事業がスタートした平成14年度から、6期22年連続して指定を受け、研究実践に取り組んでいます。5期にわたる指定が必要な先導Ⅱ期には、全国で2校が指定(SSH校は218校)を受けています。研究開発課題をSociety5.0の実現に向けた未来創造型科学技術人材の育成-STEAM教育とデータサイエンスの推進-」とし、リーディング校として取り組んでまいります
 日々の活動の様子(松南SSH日記)はこちら になります。生徒は一人一台端末等の活用で、研究活動を推進しています。なお、松南SSH英語版ホームページは、日本語ページの英訳ではなく、参加した生徒が考えたことや思ったことを掲載することとし、生徒が更新(記事を作成した生徒名を末尾に記載)しています。