松南SSH

 
                       

                                                                                      

最新の松南SSH日記

愛媛大学高大連携授業Ⅱ〈理数科1年生2年生〉

2023年11月22日 07時28分

理数科1年生と2年生が高大連携授業で、愛媛大学にて講義や研究室・施設見学をさせていただきました。
【1年】
講師:上加 裕子先生(愛媛大学院農学研究科食料生産学専攻准教)
内容:①植物工場にて収穫されたトマトの選果の様子を見学(植物工場)
    ②選果機で個体選別されたデータの収集
    ③個体重量データを使った有意差検定(情報メディアセンターにて講義と演習)
まず、太陽光利用型植物工場を見学させていただきました。普段見慣れたビニールハウスとは異なり、背が高く、ガラス張りの植物工場に入ると、トマトが栽培されていました。土からではなくロックウールに根を張り、上から吊るされている様子は、「畑」ではなくまさに「工場」という印象を受けました。生育環境をコントロールし、1年を通して安定した価格、品質で農作物を供給することができるそうです。次に、収穫したトマトを重量別に分ける様子も見せていただきました。施設見学後は情報メディアセンターに移動し、表計算ソフトを使って演習を行いながら、有意差検定について講義していただきました。今後、自分たちの研究を進めるうえで、今回学んだデータ処理の意義やその方法は大いに役立つと思います。

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【2年農学領域】
 講師:石田 萌子先生(愛媛大学院農学研究科生命機能学専攻助教)
 演題:「動物培養細胞を用いた食品成分の機能性評価:抗アレルギー効果や抗肥満効果」
本校OG(SSH2期生)の石田萌子先生から、自身が行っている研究を中心に講義していただきました。薬やサプリメントではなく食品の摂取によってアレルギーや肥満を改善することを目的に、食品由来の機能成分を研究されているそうです。アレルギーや抗体など、免疫に関する基礎的な内容のほか、食品の機能性を評価するために行う、動物培養細胞や実験動物(マウス)を用いた実験や、機能性食品の商品化などについてもお話していただきました。また、研究室も見学させていただきました。高校生にも身近な研究テーマで大変興味深く、石田先生の親しみやすいお人柄もあり、楽しく学ぶことができました。
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【2年工学領域】
 講師:梶原 智之先生(愛媛大学院理工学研究科電子情報工学専攻助教)
 演題:「言語を処理する人工知能~自然言語処理の最前線~」
 人工知能を用いた、自然言語処理のお話を頂きました。主にChat GPTを詳しく説明していただき、3.54.0の違いやどのようにして具体的に処理しているのか、危険性や得意不得意・特徴について理解することができました。その際に数学のベクトルや行列を用いていることから、現在学習している内容は非常に大事であることを痛感しました。また、大学の研究室や施設見学をさせていただき、最先端の科学研究やテクノロジー開発について、高校生にも分かるようにお話をしていただきました。各領域においての研究や学問の面白さを学ぶとともに、日々研究に取り組んでいる先生方の姿勢も学ぶことができました。先生方、お忙しい中ありがとうございました。

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松山南高SSH事業について

 高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組や、創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施するため、文部科学省は「スーパーサイエンスハイスクール(SSH」を指定しています。本校は、SSH事業がスタートした平成14年度から、6期22年連続して指定を受け、研究実践に取り組んでいます。5期にわたる指定が必要な先導Ⅱ期には、全国で2校が指定(SSH校は218校)を受けています。研究開発課題をSociety5.0の実現に向けた未来創造型科学技術人材の育成-STEAM教育とデータサイエンスの推進-」とし、リーディング校として取り組んでまいります
 日々の活動の様子(松南SSH日記)はこちら になります。生徒は一人一台端末等の活用で、研究活動を推進しています。なお、松南SSH英語版ホームページは、日本語ページの英訳ではなく、参加した生徒が考えたことや思ったことを掲載することとし、生徒が更新(記事を作成した生徒名を末尾に記載)しています。