メンター制度
《松山南SSH事業 松南SSH卒業生メンター制度》
課題研究やキャリアデザイン能力開発の支援を行うために、本校SSH卒業生によるメンター制度を充実させる。
卒業生をメンターとして登録し、課題研究支援や講演会を行うことによって、自らの興味・関心を深め、学問や職業について情報を収集したうえで、それぞれの適性に応じた進路を選択することができるキャリアデザイン能力を身に付ける。また、キャリアデザインノートを開発することで、高校3年間の学びをポートフォリオ形式で記録し、進路意識の向上を図る。
平成22 年度(第3期)に本校SSH卒業生からの申し出により、課題研究の支援が始まり、翌年から南高SSH卒業生メンター制度として課題研究の支援を行ったり、講演会を実施したりしている。
第4期から登録制に改め、令和3年度現在、愛媛大学大学院2回生が松南メンター制度 2代目代表となり、ネットワークを活用した運用をしており、登録者数は約100名である。メンターは、課題研究支援の他に、進路や大学生活についての講演などをボランティアで行っている。今後も卒業生に対してメンターへの登録を促し、持続的なキャリア教育の体制を作る。
2019-2020 SSHパンフレットに本校SSHの取組(SSH1期生の活躍)が掲載
◆第2期SSHの時の卒業生で愛媛大学大学院農学研究科で大学教員として研究されている石田萌子先生の指導助言
本校が第2期SSHの時の卒業生の石田萌子先生は、現在、愛媛大学大学院農学研究科で大学教員として、研究をされています。
先生の所属は、生命機能学専攻 応用生命化学コース 動物細胞工学教育分野で、動物細胞だけでなく,実験動物やヒトを対象にして食品の機能性を研究されています。本校理数科1年生が、発芽条件を変えながら発芽玄米を生育させ、その抗アレルギーについて研究を考えています。
現在、愛媛大学に行って直接指導を受けることができないため、本日、オンラインで、研究の進め方について、専門的見地から御指導いただき、これからの方針を明確にすることができました。
令和3年1月28日(木)、本校が第2期SSHの時の卒業生で愛媛大学大学院農学研究科で大学教員として、研究をされている石田萌子先生に、本校理数科2年生の生徒が研究の指導を受けました。植物色素であるアントシアニンを安定化させた後、その抗アレルギーについて研究を進めていくうえで、どのように研究を進めていくかについて、アドバイスしていただきました。
SSH卒業生活躍事例集(文部科学省作成)に本校SSH1期卒業生萬井知康氏と2期卒業生石田萌子氏が紹介されました
◆大学で勤務するSSH卒業生と協同して企画するアメリカ海外研修(H30より新規に実施)
平成30年度から、アメリカ海外研修として、本校SSH 一期生の萬井知康氏がアシスタント・プロフェッサーとして勤務している州立コネチカット大学を訪問する。これは本校独自の事業であり、SSH 校として4期17 年にわたり本校が培ってきたメンター制度を海外においても活用し、今後も継続的に交流することにより、本校が掲げる「持続可能な科学教育(SESD:Science Education for Sustainable Development)」の充実を図ることを目的としている。
この研修によって、課題研究や英語でのプレゼンテーションの機会が増え、生徒の英語力の伸長が期待できると同時に、生徒の科学に対する興味・関心が深まることが期待できる。また、事前・事後を通じてインターネットを用いた継続的な交流活動を行うことで、さらに充実した研究成果が期待できる。
令和元年度SSHアメリカ海外研修
対象 理数科2年生4名 普通科2年生1名
日時 令和元年10月28 日(月)~11月2日(土)4泊6日
場所 アメリカコネチカット大学
令和元年10月29日(火)
本日は州立コネチカット大学を訪問しました。本校SSHの卒業生である萬井知康先生が勤務される化学科で、コネチカット州のWoodstock Academyの生徒さんと一緒に活動をしました。
まず、本校生徒が課題研究の発表を行いました。5名中3名は英語での口頭発表の経験はありましたが、ネイティブの人に対する発表は初めてで、緊張しながらの発表となりました。質疑応答では多くの質問がありましたが、相手がゆっくりと分かりやすい表現で質問をしてくださったおかげで意味が分かり、上手に受け答えをすることができました。
続いて、萬井先生の指導による、緑色レーザーを利用した、分子のエネルギー吸収・発光反応の実験実習を行いました。
初めに先生から原理の説明があり、グループに分かれて実験を行いました。すべてが英語で行われるため、初めは戸惑っていましたが、Woodstock Academyの生徒さんが積極的な働きかけによりグループに溶け込むことができ、最後は多くの生徒と意見を交わすことができました。
実験後は、化学科全体と萬井先生の研究室を見学させていただいた後、学科の内容やアメリカの大学のシステムなどについて、座談会形式で意見交換を行いました。明日も萬井先生のご指導を受ける予定です。
惑星班の研究発表
実験方法について確認中
実験の様子
萬井先生の研究室で実験器具の見学
萬井先生・研究室の皆さんと一緒に
平成30年度SSHアメリカ海外研修
【研修日程】
平成31 年2月4日(月)~平成31 年2月9日(土)(4泊6日)
【主な訪問先等】
① 州立コネチカット大学
本研修では、化学科を訪問し、本校SSH1期生で、コネチカット大学助教授である萬井氏の専門である物理化学分野の講義を受講したり、実験を見せていただく。また、現地大学生より課題研究の研究内容についてアドバイスをもらう。
コネチカット大学の先生方とともに(左から3番目が本校SSH1期生 萬井准教授)
萬井先生の講義を受講 萬井先生の研究室
萬井先生の研究室で研究内容の説明を受ける
萬井先生の研究室の学生さんに説明を受ける
研究室のみなさんと(一番右が萬井先生)
② Norwich Free Academy
州立コネチカット大学所属のコーディネーターであるBrian Boechere 氏より紹介いただいた公立の進学校である。本研修では、現地高校生の前で課題研究の内容の英語プレゼンテーションや質疑応答など、交流活動をする。
③ Bridgeport AquaCulture Science and Technology
Brian Boechere 氏より紹介された水産系・科学系の高校である。Norwich Free Academy 同様英語プレゼンテーションの発表や英語による交流活動を行う。
2 本校SSH1期生によるメンター講演会
(アメリカコネチカット大学化学科助教授 萬井知康氏「挑戦し続けよう」平成29年8月21日)
【目的】先輩であるSSH一期生の講師に、現在の研究内容や今の生徒に伝えたいことなどを話していただき、生徒の意識向上を図る。
【内容】 対象 1、2年理数科
【活動内容】
本校SSH1期生で、米ブルックヘブン国立研究所を経て、現在アメリカコネチカット大学の助教授をしている萬井知康氏が3年ぶりに帰国し、後輩たちに講演を行った。萬井さんのそれぞれの時代の経験や人との出会い、日本とアメリカの文化・風習、大学の違い、その中で先生が感じたこと、生徒のみなさんに伝えたいことなどを、ユーモアを交えて楽しく話していただいた。萬井さんは、SSHで国内・海外を訪問したり、大学の先生や研究者からお話を伺ったり、SSHでしか経験できないことを多く体験できて非常によかったと話されていた。後輩たちに、今の恵まれている環境を生かし、自分の研究に対して、今の情熱を持ち続けてほしいということも話された。
3 本校SSH卒業生(メンター)による課題研究の指導の様子
SSH卒業生(神戸大、岡山大、愛媛大)が来校し、メンターとして、1年生、2年生の課題研究の実験方法や結果のまとめ方についてアドバイスしてくれ、後輩たちは大きな刺激を受けました。
4 1年生関西研修における本校卒業生からSSHメンターとしてアドバイス
令和元年度 関西研修におけるSSH卒業生から課題研究への取り組み方等についてアドバイス
平成30年度関西研修におけるSSH卒業生からのアドバイス
1年生関西研修において、関西方面の大学に進学した卒業生から、進路や大学生活、課題研究への取り組み方等についてアドバイスをいただいた。
上岡輔乃さん、松井太一さん、武本侑己さん、仲矢喜信さんに来ていただいた。
関西研修 卒業生との交流会
<目的>
本校を卒業した大学生から大学で求められる資質・能力について教授していただくことで、自分自身の意識改革を図り、今後の高校生活や課題研究、進路選択に役立てることを目的とする。
<日程>
平成30年12月13日(木)19:00~20:00
場所:新大阪サニーストンホテル(宿泊ホテル)
<講師>
上岡輔乃さん(京都大学工学部電気電子工学科) 松井太一さん(大阪大学基礎工学部)
武本侑己さん(大阪大学工学部電子情報工学科) 仲矢喜信さん(岡山大学理学部生物学科)
<内容>
(1) 学生による講義(プレゼンテーション)
(2) 質疑応答
平成30年度関西研修における交流の様子
平成29年度関西研修における交流の様子